法定相続情報一覧図とは?妹背牛の行政書士が解説
相続が発生すると、亡くなった方の戸籍謄本などを集め、相続人を確認したうえで、預貯金の解約や不動産の名義変更など、さまざまな手続きを進める必要があります。
こうした相続手続きの負担を軽減する方法の一つが「法定相続情報一覧図」です。法定相続情報一覧図とは、亡くなった方と相続人との関係を一覧にまとめ、法務局の認証を受けた書類です。
この記事では、妹背牛や北空知エリアで相続手続きを検討している方に向けて、行政書士の視点から法定相続情報一覧図の基本やメリット、作成の流れについてわかりやすく解説します。相続手続きをできるだけスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
法定相続情報一覧図とは?行政書士がわかりやすく解説
法定相続情報一覧図とは、亡くなった方(被相続人)と相続人との関係を一覧にまとめた書類です。必要な戸籍謄本などをそろえて法務局へ申し出ることで、法務局から「認証文付きの法定相続情報一覧図」の交付を受けることができます。
相続が発生すると、まず誰が相続人なのかを確認する必要があります。そのためには、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本など、複数の戸籍関係書類を集めなければならないケースがあります。
このような場合に活用できるのが法定相続情報一覧図です。法定相続情報一覧図を提出することで、一定の相続手続きにおいて、戸籍謄本の束に代えて法定相続情報一覧図を利用できる場合があります。
法定相続情報一覧図の基本的な仕組み
法定相続情報一覧図には、被相続人の氏名や生年月日、最後の住所、死亡年月日などの情報と、相続人の氏名や続柄などが記載されます。
たとえば、父親が亡くなり、母親と子ども2人が相続人となる場合には、被相続人である父親を中心として、母親や子どもとの関係が分かるように一覧図を作成します。
作成した法定相続情報一覧図と必要な戸籍関係書類を法務局へ提出し、内容の確認を受けます。問題がなければ、認証文付きの法定相続情報一覧図が交付されます。
法定相続情報一覧図は何のために使う?
法定相続情報一覧図は、主に相続関係を証明するために利用します。
たとえば、次のような相続手続きで活用できる場合があります。
- 預貯金の相続手続き
- 生命保険の相続手続き
- 不動産の相続登記
- 相続税の申告に関する手続き
- その他の相続に関する各種手続き
ただし、提出先によって必要となる書類や手続きが異なるため、法定相続情報一覧図があればすべての書類が不要になるとは限りません。まずは現在どのような手続きが必要なのかを整理し、それぞれの提出先で必要となる書類を確認することが大切です。
戸籍謄本との違いとは
戸籍謄本は、被相続人や相続人の身分関係を証明するための重要な書類です。一方、法定相続情報一覧図は、戸籍関係書類から確認した相続関係を一覧に整理し、法務局の認証を受けたものです。
つまり、法定相続情報一覧図を作成するためには、原則として戸籍関係書類を収集して相続関係を確認する必要があります。法定相続情報一覧図を作成するためにも、まず必要な戸籍関係書類をそろえる必要があります。
そして、法務局から認証を受けた法定相続情報一覧図を、相続関係を証明する戸籍謄本等の書類の束の代わりとして、一定の相続手続きに利用することができます。
法定相続情報一覧図を利用するメリット
法定相続情報一覧図を利用するメリットは、相続人にとって相続手続きを効率よく進めやすくなることです。
相続では、預貯金や不動産、生命保険など、複数の財産についてそれぞれ手続きを行うケースがあります。法定相続情報一覧図を活用することで、こうした手続きをよりスムーズに進めることができます。
一度に複数の相続手続きに活用できる
相続手続きでは、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本など、相続関係を確認するための書類を集める必要があります。
通常、戸籍謄本などは必要な書類を一通ずつ取得することが多いため、相続手続きの窓口が複数ある場合には、その原本の束を使い回しながら手続きを進めることになります。
たとえば、A銀行で預貯金の相続手続きをしている間は、戸籍謄本の原本がA銀行側にあるため、同時にB銀行で手続きを進めることが難しい場合があります。
このようなときに便利なのが法定相続情報一覧図です。法定相続情報一覧図は、申出の際に必要な部数を申し出ることで、無料で複数部の交付を受けることができます。
そのため、複数の金融機関で預貯金の相続手続きを行う場合などには、必要な部数の法定相続情報一覧図を用意し、それぞれの手続き先に提出することで、相続手続きを並行して進めやすくなります。
「一つの手続きが終わるまで戸籍謄本が戻ってくるのを待つ」という必要がなくなるため、複数の相続手続きを進める際の負担軽減につながります。
相続手続きにかかる時間短縮になる
法定相続情報一覧図には、被相続人と相続人との関係が一覧で整理されています。
通常の戸籍謄本の束を提出する場合、手続きを担当する側が複数の戸籍を一つずつ確認し、「誰が被相続人なのか」「相続人は誰なのか」「それぞれどのような関係なのか」といった内容を読み解く必要があります。
特に、戸籍が複数にわたっている場合や相続人の人数が多い場合には、相続関係を確認するために時間がかかることがあります。
一方、法務局の認証を受けた法定相続情報一覧図であれば、被相続人と相続人との関係が一枚の書類に整理されているため、相続関係を一目で確認しやすくなります。
その結果、相続手続きを受け付ける側にとっても相続関係を確認しやすくなり、書類の確認作業をスムーズに進められることが期待できます。
相続人にとっても、手続き先での確認作業がスムーズになれば、結果として相続手続き全体にかかる時間や負担を減らすことにつながります。
法定相続情報一覧図を作成する方法
法定相続情報一覧図を作成する場合、基本的には次の流れで手続きを進めます。
まず、亡くなった方(被相続人)の出生から死亡までの戸籍謄本など、相続関係を確認するために必要な戸籍関係書類を収集します。戸籍を確認しながら、誰が相続人になるのかを正確に把握することが重要です。
次に、収集した戸籍関係書類をもとに、被相続人と相続人との関係を一覧にした「法定相続情報一覧図」を作成します。氏名や生年月日、続柄などを正確に記載する必要があります。
法定相続情報一覧図と必要な戸籍関係書類などを法務局へ提出し、法定相続情報一覧図の認証を申し出ます。法務局で内容が確認され、問題がなければ、認証文付きの法定相続情報一覧図が交付されます。
交付された法定相続情報一覧図は、必要に応じて複数部用意することができます。そのため、複数の金融機関で預貯金の相続手続きを行う場合など、それぞれの手続き先に提出して、同時に手続きを進めやすくなります。
まとめ|法定相続情報一覧図を活用して相続手続きをスムーズに
法定相続情報一覧図は、被相続人と相続人との関係を一覧にまとめ、法務局の認証を受けた書類です。
相続手続きでは、預貯金や不動産など複数の財産について手続きを行うことがあります。法定相続情報一覧図を利用すれば、必要な部数を取得して複数の相続手続きに活用できるため、戸籍謄本などの書類を一つの手続き先から返却されるまで待つといった負担を減らし、手続きを並行して進めやすくなります。
また、戸籍謄本の束だけでは手続き先の担当者が一つひとつ相続関係を確認する必要がありますが、法定相続情報一覧図なら相続人の関係が一目で分かるため、書類の確認もスムーズになり、相続手続きにかかる時間の短縮につながることがあります。
一方で、法定相続情報一覧図を作成するためには、被相続人の戸籍関係書類を収集し、相続人を正確に確認したうえで一覧図を作成する必要があります。
妹背牛や北空知エリアで相続手続きを進める中で、「戸籍をどう集めればよいか分からない」「相続人の確認が難しい」「法定相続情報一覧図を自分で作成できるか不安」といった場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
法定相続情報一覧図を上手に活用して、複雑になりがちな相続手続きをできるだけスムーズに進めましょう。
行政書士あおやま事務所は、
・北空知管内(妹背牛町・深川市・雨竜町・北竜町・秩父別町・沼田町・幌加内町)
・近隣地域(滝川市や旭川市など)
を中心に、皆様の生活やビジネスのお悩みに寄り添います。
相続、遺言、法人設立、自動車登録、許認可申請、行政手続きなど、お気軽にご相談ください。TEL:0164-34-7507

